【会田肇のITSショー総括】多彩な技術が一堂に見られたよ

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各社がそれぞれに自慢のITS技術を採り上げた中で、気になった技術をいくつか紹介したい。

ガードレールなどにFM多重放送を利用した文字放送データのサテライト装置を開発したのが三菱重工業だ。FM多重放送はNHKをはじめとしてすでに放送が行われているが、これらは送信所から遠くなれば受信は難しくなる。とくに山間やトンネルの中では受信は通常のFM放送よりも難しい。そこで、ガードレールなどにこのサテライト装置を設置することでFM放送の受信しにくいエリアでもFM文字放送の受信が可能になるというものだ。

もちろん、サテライトだけでなく、地域情報の発信用としても利用することができるし、地域ごとのCM発信用としても利用することが可能。FM多重放送用VICSの装着率も高まっており、PRさえうまく行えば潜在的利用者はかなりあるようにも思う。

国土交通省などが中心となって開発を行っているのがスマートプレート。これはクルマのナンバープレートにICチップを埋め込み、多彩な情報をこのチップに収録することで効率よく車両に関する情報を把握できるようにするもの。2003年頃から実際の運用を目指している。

車両情報は車検時にも有効だし、これを利用して低公害車や身障者用車両の把握をすばやく行えるようになるなど、その潜在的な利便性はかなり高いとされる。しかし、自動車運転免許証がICカード化されるのと同様、一枚のプレートでドライバーの予測を超える情報がキャッチされてしまうのは怖い気がするのは僕だけではないはずだ。

《会田肇》

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