【ITSショー2001】視覚障害者誘導システムは軍事技術を転用!?

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【ITSショー2001】視覚障害者誘導システムは軍事技術を転用!?
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12月3日までインテックス大阪で開催されている『ITSショー2001』には、最先端のITS技術が展示されている。いずれも開発メーカー自慢のシステムで、実証実験などでフィールド設置が始まっているものの、展示会レベルでは今回が初公開となるものも多い。

松下電器が開発した『LED光通信応用システム(i-Light)』もそのひとつ。これは高輝度LEDを1秒間に15万回という超高速で点滅させることにより、センサーに情報を伝達するというもの。横断歩道などで使われている視覚障害者向けの誘導システムは、スピーカーで大音量の音楽を流すというものだが、騒音問題などの観点から現状では20時以降の使用ができない。これは信号の下部にLEDによる発光システムを追加することにより、手元のセンサーにのみ音楽を流すことができる。

LED光通信は軍事技術を転用したもので、同様のシステムは厳重施設のファイアーウォールに使用されている。超高速点滅のLEDと、光ファイバーを組み合わせることで一方通行の通信に使用される。光ファイバー側からLED側への情報伝達は不可能なため、情報の可変を防ぐことができるのだ。

それが今回、民生化されたというわけだが、ファイアーウォールの件を説明員に指摘すると、「そんな大それたものではないです」と話をはぐらかされてしまった。

《石田真一》

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