欧州自動車アセスメントプログラム(ユーロNCAP)は27日、2001年モデル12車の衝突実験の結果を公表した。最も成績が良かったのはホンダ『ストリーム』で、小型MPVクラスだけではなく、今回のテストで全ての車種においてトップクラスの安全性を実現した。
このテストは、オフセット衝突64km/h、側面衝突50km/hで行われ、乗員が受ける傷害度を5段階で評価するもの。ストリームはオフセット&側面衝突で4ツ星を獲得した。また4段階評価の対歩行者安全性では3ツ星を獲得した。衝突安全性で4ツ星を獲得したクルマはストリーム以外にも6車あったが、対人3ツ星は同車のみで、総合成績でトップの座を射止めた。
ユーロNCAPのマックス・モズレー会長は「ユーロNCAP が最初にファミリカーをテストした1997年には、13モデル中で1車種しか4ツ星を獲得できなかった。ところが今年はラージファミリーカー・クラスで5ツ星獲得車が現われ、小型車でも軒並み安全性が向上している。これはユーロNCAPが求めてきたことをメーカーが真摯に受け止め、実現させてきた結果であると言えよう」と語り、クルマの安全性向上にこのテストが貢献してきたことを改めて表明している。