ホンダやトヨタなど、高濃度アルコール含有燃料を使ったクルマにエンジンルーム火災などのトラブルが相次いで発生している問題について、該当する燃料『ガイアックス』を発売しているガイアエナジーは9日、「安全性に問題はないが、事故につながる可能性はないか改めて調査する」と発表した。
ガイアックスについては、スバルの高出力エンジンや、バイクとの相性が悪いことは以前からも指摘されており、ガイアエナジー側でもそれを認めて使用を見合わせるようにWebサイトなどで注意喚起をしていた。また、デジタルメーターを使ったトヨタ『ソアラ』、日産『レパード』などでは、比重の違いから誤作動を起こすことも明らかにしている。
しかし、今回クローズアップされたホンダ『オデッセイ・プレステージ』でのエンジンルーム火災事故などについては、同社側では詳細をキャッチしておらず、マスコミ各社からの発表があって初めて事態を正確に把握したという。
ホンダやトヨタ、三菱などアルコール系燃料によるトラブルを発表した会社は、いずれも「アルコール燃料に含まれるブタノール系物質とエンジン部品のアルミ材が化学反応を起こして、腐食した」としているが、ガイア側では「金属腐食試験も実施しており、その際には問題ある数値は出ていなかったが、念のために再実験を早急に行って確認したい」としている。