滋賀県の<Uちゃん>(ウーちゃん)から「『プリウス』から始まったハイブリッドカーも『エスティマ』まで出てきましたね」とメールが届いた。積載するバッテリーの設計寿命についての質問だ。
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税金面の優遇措置など、対環境性能が評価されているわけですが、積載するバッテリーの設計寿命(メーカー設定)はどれぐらいなのか、またそのリサイクルなど寿命経過後の扱いは用意されているのか、交換時の費用はいくらかかるのか、気になります。
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エスティマ・ハイブリッド、プリウス、秋に発売予定のマイルド・ハイブリッド(『クラウン』に搭載が予想される)のハイブリッド3車種について、バッテリーの寿命、交換費用、リサイクル体制をトヨタ広報にたずねた。回答は次の通り。
エスティマ・ハイブリッド
■寿命:メーカー保証は5年または10万km。寿命は使用環境で異なるが「保証」以上の充分な実力はある。
■交換費用:車両寿命と同じ寿命なので交換部品とはみなさない。保証外交換の場合はユーザー負担となるが、まだ例がなく設定していない。
■リサイクル:システムを検討中。
プリウス
■寿命:エスティマ・ハイブリッドと同じ。
■交換費用:エスティマ・ハイブリッドと同様。ただし費用は、電池の個数が多いためエスティマ・ハイブリッドより高くなる。
■リサイクル:エスティマ・ハイブリッドと同じ。
マイルド・ハイブリッド
■寿命:使用環境で異なるが、メーカー保証は3年または6万kmを予定。
■交換費用:4万円弱、その前後。
■リサイクル:従来通り鉛バッテリーは100%回収。
なおマイルド・ハイブリッドは従来の14Vチャージ/12Vバッテリー電装系にたいし、42Vチャージ/36Vバッテリー電装系を採用している。36Vバッテリーは12Vバッテリーを3個つなぐのではなく、新開発の専用バッテリーとなるそうだ。