フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ)の梅野勉社長は取材に応じて、「今回の『ルポ』は、いわゆるパラサイトシングル、つまり親と同居している20代後半から30代の独身女性をターゲットに訴えたい」と語る。
「国産リッターカークラス、軽自動車を選ぶのとは違う個性、150万円でドイツ車に乗る、プレミアムカーを身に着けるという価値を提供したい。1マルクを55円として換算するとこの価格は同じ装備にしたドイツでの価格よりも低い、戦略価格だ」と、新たなVW顧客の獲得と対価格価値に自信をのぞかせた。
今回のルポのボディ・カラーは、レッド、グリーン、ブルーの各ソリッドカラーのみ。『ゴルフ』でも『ポロ』でも一番人気のシルバーを採用していない。言ってみればいちばん無難な色をあえて外しているわけだ。これもルポを個性的なモデルとしてブランディングしたいというVGJの戦略だろう。