6台のランドローバー『フリーランダー』がフォードWRCチームによって改造され、コリン・マクレー、カルロス・サインツ、フランソワ・デラクールらが各レグ前に使うレッキ(下見・偵察)カーとして整備された。
2.5リットルV6エンジンと5ATは量産仕様のままだが、ロールケージ追加とストラット強化が施され、車体各部は連続溶接によって剛性を向上させている。さらにアルミニウム製サンプ・ガードと、ケブラー製ディファレンシャル・ガードを装備、シュノーケルによって水深のある河川も横断できる。
室内にはフルハーネスのスパルコ製シートが配置され、サスペンションはフルに調節可能なので、ドライバーは各人の好みにあったハンドリングを得られる。ただしフォード傘下のランドローバー社は、少数限定でもこのレッキ・カーを市販する計画はない。残念なことである。