昨年来のファイアストン問題で、州内での事故例について調査をしてきたフロリダ州の検事総長が、フォードとファイアストン両社を等しく批判する声明を発表した。ボブ・バターワース検事総長は、「フォードが熱に弱いタイヤを指定したことはフォードの責任であり、ファイアストンは欠陥のあるタイヤを製造した責任がある」と指摘している。
しかもフロリダ州の高速道路安全局のデータから、フォード『エクスプローラー』が単一のモデルとしては突出して横転事故が多いことも挙げられており、昨年の事件の背後にエクスプローラーそのものの問題があった、ということも臭わせている。州としてフォード、ファイアストンに賠償責任を求めるかどうかまでは言及されていないが、またもやフォードの主張に反する声明が出て来たことは全米の注目するところとなりそうだ。