三菱電機は29日、ノンストップ自動料金収受システム(ETC)の車載端末を利用し、ガソリン代金の決済や、駐車場への入出場管理に使うという実験を同社の鎌倉製作所(神奈川県大船市)で開始した。端末が使用している5.8GHz帯の電波を用いて基地局と情報のやり取りをするもの。
給油課金決済システムは、ガソリンスタンドの上屋部分に高速道路などのETCゲートと同様にセンサーを設け、車載端末から発信されるユーザー情報を元に課金を行い、ETC登録クレジットカードから決済するというもの。決済時には車載機の画面に「ガソリンダイ 4874」などの表示もなされる。
また、入退場管理システムは、駐車場の入口に設置したセンサーと車載端末を交信させ、登録車両と確認された場合のみ、入口のゲートを開けるというシステム。
同社では鎌倉製作所内に模擬ガソリンスタンドと、ETC対応の場内進入ゲートを設置し、スムーズに交信が行えるかどうかの実証実験を進めていくとしている。