いすゞ自動車は30日、大型トラック『ギガマックス』にフルエアサス車を追加して発売した。業績の早期黒字化に向け高付加価値な大型トラックで販売を拡大し巻き返しを図る。
エアサスペンション車は積荷の品質保持のため、長距離を運行する大型トラックでのニーズが高まっている。いすゞが業界に先駆けて1997年に発売し、他メーカーが相次いで参入した。
今回は、このエアサスを従来のリヤのみからフロントにも拡大して装備したもの。これにより荷台の振動をさらに低減し高い輸送品質を実現した。
いすゞは大型トラックを生産する川崎工場を2005年での閉鎖することを決め、2002年から順次、藤沢工場に生産を移管、中型トラックとの混流生産によりコストの大幅圧縮を図る方針。長年シェア1位を続けてきた小型トラックで三菱に逆転されただけに、大型トラックでは商品力強化とコスト削減で競争力を高めていく。