新型『イプサム』は多くのパワートレインを『クルーガーV』と共用しており、トランスミッションもクルーガーVと同じものだ。
トヨタ自動車 第3開発センター 製品企画担当の金子将一さんによると、「新開発シャシに搭載するため、クルーガーVのものとはマウントが違っていますが、中身に関してはまったく同じモノです」とのこと。
ただクルーガーVにない機構として、「ATFウォーマー」が装備されたとのこと。「始動直後はATFが冷えて硬くなっており、これが少なからず抵抗となっています。これを解決するために、通常ラジエーター回路に接続されているATFオイルクーラーをヒーター回路に接続し、できるだけ早くATFを暖めてやることによって、フリクションの低下、ひいては燃費低減を見込んでいます」と金子さんは語る。
その他従来からの機能として、フレックスロックアップ制御、高精度油圧コントロールシステムなどはそのまま採用されている。