許さん!! 東京都が強制措置をとった「A重油」

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東京都は16日、トラックなどのディーゼル車への使用が禁止されているA重油を不正に販売していたとして、足立区の燃料販売業者「三幸」と、同社の64歳の社長を地方税法違反容疑(混和等承認義務違反)で、東京地検に告発したことを明らかにした。

本来、A重油はボイラーなどに使用する燃料で、取り扱うには都知事の承認が必要なのだが、同社は無許可のままでA重油を取り扱い、しかもこれを使用が禁止されているトラックの燃料用として顧客に販売していた疑い。

同社の存在は昨年9月から行われている「不正給油撲滅作戦」に基づく調査で明らかになった。黒煙を出しているトラックを止め、燃料を抜き取って調べたところ、それがA重油であったことが発覚。その販売業者である同社を突き止め、1月30日に強制の立ち入り調査を行ったが、帳簿類を焼却するなどの証拠隠滅行為や、長期に渡る不正販売が明らかになったため、東京都が異例の告発を行った。

《石田真一》

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