少しは懲りた!? 敗訴する前に「ディーゼル対策」

エコカー 燃費

国土交通省、首都高速道路公団、東京都の3者は、東京都板橋区大和町交差点に大型の大気浄化実験施設を整備して、自動車排ガスの浄化を行う。

板橋区の大和町交差点は、一般国道17号線(中山道)と、主要地方道である環状7号線、首都高速5号池袋線が立体交差した3層構造の交差点で、1日に約22万台の交通量があり、大気汚染濃度が高い。

1999年(平成11年)度の大気汚染状況調査によると、大和町交差点に隣接する自動車排ガス測定局の二酸化窒素濃度は0.082ppmで、環境基準の1.5〜2倍の水準。浮遊粒子状物質濃度も環境基準が0.1なのに対して、0.134mg/立方メートルとなって、高い値を示している。

このため道路管理者である国土交通省、首都公団、東京都が共同で大型の大気浄化実験施設を整備し除去能力、耐久性、維持管理を含めたコストを検証するため、フィールド実験を行う。この大気浄化実験施設は土壌にSPMやNO2を吸収させて、土壌の微生物が有害物質を分解する仕組み。

尼崎公害訴訟や名古屋南部公害訴訟のように排ガス対策の遅れが指摘され敗訴しないように、自動車排ガスによる公害対策で先手を打つ。

《レスポンス編集部》

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