ギネスブック公認、イギリス一周コースで世界一の好燃費を記録した宮野滋氏がエコランの技を惜し気もなく公開する!!
Q.タイヤの空気圧やエンジンオイルなど、燃費がよくなるメンテナンスはありますか?
A.タイヤは、省エネタイヤと言われるタイプを選択して指定より高めの空気圧で使えば燃費は良くなります。イギリス1周の記録挑戦の時は3.5気圧まで高めました。日本の公道でここまで高くする必要はないでしょうけど、通常の空気圧より0.5気圧高い程度なら乗り心地にも影響ないですし、省エネにはお勧めです。
私の『シビックETi』は、93年の新車時にはダンロップの『SP20』が付いていました。これはホンダとダンロップが共同開発したタイヤです。転がり抵抗を小さくして燃費を稼ぐ目的ですが、ウェットグリップが低いのが欠点でした。
その後ミシュランのグリーンタイヤ『MXT』『MXE』を使い、現在は、ダンロップの『SP70-e』を使っています。ほかの銘柄では、コンチネンタル『エココンタクト』やピレリの『P3000』などですね。
エンジンオイルはサラサラした柔らかいものを選択する事です。BPやカストロールなどを使っていますが、特にこれがおすすめというものはありません。5W-30や0W-30などの表示があれば問題ありません。
やってはいけないことは、ハイグリップのタイヤを履いたり幅広のタイヤやホイールを使う事です。普通のクルマにフェンダーからはみ出すような幅の広いタイヤを履いても、それが必要な運転をするのは1%もないわけです。99%の運転状態では格好のために履いているわけですけど、バネ下荷重を増すだけで燃費や乗り心地を悪化させるばかりです。