『M3カブリオーレ』の出力が増強された新型エンジンに合わせて、Mディビジョンのエンジニアは標準型『3シリーズ・カブリオーレ』のシルやフロア・クロスメンバーに補強を施した。
そのためにどれぐらい車重が増えたかはミュンヘン筋は明らかにしていないが、150kg程度と予想される。車重は最終的に1700kgを超えそうだが、1月の実車発表時に正確な数字はわかるだろう。
ニュルブルクリンクで鍛えられたサスペンションは、重量増加に対応してスプリングやダンパが改修されている。『3シリーズ・カブリオーレ』と比べてマクファーソン・ストラットやリアのZビームアクスルの変更はかなりの範囲に及ぶ。フロントのコントロールアームとリアのアッパー・トラック・コントロールアームにアルミニウムが採用されたのが特徴だ。
ブレーキは前:325mm、後:326mm径のディスク。『M3』や『M5』に使われているものと同じ。
BMWは新型M3カブリオーレは旧型より販売台数が増加すると見込んでいる。さて次のステップは? 『Mロードスター』と『Mクーペ』のマイナーチェンジ版だ。レイアウトが窮屈なため冷却が難しいので、『M3』のエンジンを325PSまでデチューンして搭載する。