カーエアコンなどの冷媒に使われているフロンガスが地球のオゾン層を破壊したり温暖化の原因になることから、自民党がフロンガス処理のための「基金」を設け適正処理を推進しようという法律を来年の通常国会に提出しようとしている。
フロンガス回収は自動車業界が取り組んでいるが、回収率が低い。このため、さらに何らかの手立てを講じる必要があるとされているが、自動車業界の関係者は「基金ありきで話が進んでいることに戸惑いを感じる」という。
フロンガスの回収率を上げる仕組みをしっかりつくり上げないまま基金制度だけが出来上がれば、「ユーザーが支払った処理費用が不透明な形で使われる可能性もあるのではないか」と懸念する声がひろがっている。