【リコール】フォード『Fシリーズ』、設計ミスを素直に認めます

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【リコール】フォード『Fシリーズ』、設計ミスを素直に認めます
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3日、フォードはライトトラックの主力車種である「Fシリーズ」のうち、『F150』と『F250』の合計70万9000台をアメリカ国内でリコールすると発表した。この2車種のうち、F150についてはフォードの販売代理店である近鉄モータースが正規輸入、販売しており、対応が注目される。

リコールの要因となったのは「燃料配管系等の設計ミス」で、メーカーがリコール発表の段階で設計ミスを公式に認めるというのは大変に珍しいケースといえる。該当する2車種は燃料をエンジンの燃焼室に送り込む配管が他のパーツに接近しており、これが走行中に振動などが原因で接触を繰り返すと、磨耗し断裂する恐れがあり、最悪の場合には燃料が漏れて発火する恐れがあるという。

フォード側にはこれまで自動車修理工場などから191件の届け出があり、その大半が「これは設計ミスではないのか?」という指摘だった。

今回、フォードが初期の段階で「設計ミス」を公の場で認めた背景には、先の『エクスプローラー』の事故で売上げが急速に落ちていることや、対応の遅れを指摘されたこと。

そして何よりも重要なのが、今回のトラブルでは一件の事故も起きていないことなどが考えられる。言うまでもなく、今の段階で設計ミスを認めて修理を行えば、仮に事故が起きたとしても対応のまずさを指摘されることがないからだろう。

《石田真一》

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