新型『インプレッサ』の特徴である“丸目”。これについては様々なことが言われているが、今回の『STi』バージョンの出現によって、丸目になったことのもうひとつの理由が明らかになった。これにはラリーとの密接な関係があるようだ。デザインを担当した富士重工デザイン部主事石井守氏にうかがった。
「ラリーなどで遠くの山からやってくる時に、ライトだけだとインプレッサと三菱『ランサー』との区別がつきにくいんです。でもプジョー『206』なんかは一発でわかる」 そんなところも今回のインプレッサにインパクトのある顔をつけようという意図になった要因のひとつだと語る。
これはつまり、ラリーフィールドから世界に通用するデザインのインスピレーションを受けた、ということか。だが、ただ丸目にするだけでなく、フロントの見切りを良くする機能を盛り込むなど、ユーザーに対する細やかで真面目な配慮をデザインでも行うことがいかにもスバル的であるといえる。