フォードはエアバックが勝手に展開するという異常が発見されたミニバン『ウインドスター』など、2万台以上の車両を回収し、部品交換を行うために工場への集積を始めた。
今回、回収の対象となっているクルマは、ウインドスターの他に、大型セダンの『クラウンビクトリア』、ほぼ同一設計のマーキュリー『グランドマーキー』、リンカンーン『タウンカー』など。これらのクルマはキーを回し、イグニッションを動かした瞬間、モジュールに異常な電圧が流れ、運転席と助手席、それに両サイドのエアバックが「いきなり展開する」という誤作動を起こしてしまうという。
これらのクルマについては、今年3月から9月の間に製造された総計2万台に誤作動の危険があると指摘、すでに販売されていた2000台を顧客からリコール扱いで回収。ディーラーなどに在庫として置いてあった1万8000台近くについても、順次工場に引き戻す処置を取った。
フォード側の説明によると、問題のクルマに採用されたエアバックなどのパッシブセーフティ関連のモジュールは、日本のタカタが納入したものではないかとされている。