ブリヂストンの海崎洋一郎社長は23日、アメリカでのファイアストン社製タイヤのリコール問題に関する記者会見を行い、リコールが当初予定よりも大幅に早く、11月中旬に終わるとの見通しを明らかにした。
海崎社長のコメントによると、現在までに回収されたタイヤは420万本に及び、これまでは「年を越えるのではないか?」とされてきた終了時期を11月中へと上方修正した。タイヤが破損した原因究明については第三者機関に依頼しているが、その結果は11月中ごろに中間報告が、それより少し遅れて最終報告が出るのではないかと発言している。
また、ファイアストン側の事故の責任を押し付けているフォードに対しては「(事故)原因が全てタイヤのせいなのかというところで若干の意見の相違がある」ことを明らかにしたうえで、取引を続けていきたいという考えも述べ、20日にアメリカのマスコミが行った憶測報道をやんわりと否定した。