ロイター通信の報道によると、ベネズエラ消費者保護局のルー局長は、フォードの現地法人の社長であるカシンジェナ氏が、先に行われた公聴会で発言した内容に偽証の疑いがあるとして、提訴を検討していることが明らかになった。
この公聴会でカシンジェネ社長は、ファイストン社製タイヤ『ウィルダネスAT』を装着したフォード『エクスプローラー』に事故が多いのは「クルマに原因があるのではなく、タイヤに原因がある」と発言しているが、その際に「ファイアストン社製タイヤを装着した他社のSUVでも同様の事故は多発している」として、GM(シボレー)の『ブレイザー』のケースを指摘したものの、ルー局長は「これらの主張は事実無根だ」としている。
事実無根の発言を行ったとされるフォード側だが、当然ながら当局に対して反発の姿勢を見せており、広報担当のリカルド・ティノコ氏は「警察の事故記録に基づいたデータであり、憶測などは入っていない」と発言している。