最近、デザイン・コンセプトカーをさっぱり発表しなくなったイタリアのベルトーネ。パリ・モーターショーまで遠征してきたが、展示したのは過去のショーカーや、オペル『アストラ・クーペ』やBMW『C1』など生産を担当しているクルマばかり。
昨今のカロッツェリアはスタイリングデザインだけでなく、エンジニアリング開発や生産まで請け負う、メーカーのパートナーとして活動することが多くなった。そんなベルトーネからの新作は、BMW『3シリーズ』の折りたたみ式ハードトップ。
そう、ウリエーズと同じテーマだが、こちらにはキドニーグリルがついていた。C1を生産している関係もあって3シリーズのオリジナルデザインを使いやすかったのだろう。ベルトーネもフィアット『プント・カブリオ』など、特装車の生産には実績がある。
期せずして競作となったわけで、BMWがどちらに開発・生産を委託するのか、その回答が楽しみだ。ユーザーにとってはどちらでもいいから実現して欲しい。