フィラデルフィア州で、フォードの株式を1999年1月21日から2000年8月9日までの間に購入した株主によるフォ−ド自動車への代表訴訟が起こされた。
訴訟の内容は「フォ−ドが自社の生産するクルマの安全性などに対する正確な説明を怠り、一連の欠陥タイヤなどによる事件でフォードの評判を落とし、株価を下落させた責任を追求する」というもの。フォ−ド自動車そのものと、数人の幹部役員が訴訟の対象となっている。
しかもこの訴訟を引き受けた法律事務所では、同時期にフォードの株式を購入した株主に対して、11月21日までに訴訟団の一員として登録するよう呼び掛けてもいる。こうした訴訟では巨額の賠償金の支払いが言い渡されるのが普通で、急激に売り上げの悪化しているフォードにさらなる追い討ちをかけることになるし、最悪の場合幹部社員に個人的に賠償金の支払いが命じられるケースもある。フォードがこの訴訟でかなりの窮地に立たされることは間違いない。