いすゞ自動車は、小型トラック『エルフ』の積載量2〜3トンクラスのタイプに、新たにLPG車を設定し、13日から全国の取り扱い店での販売を開始した。
LPG(液化石油ガス)は、燃焼過程で発生するNOx(窒素酸化物)を大幅に削減することができ、排出するPM(粒子状物質)も少なく、黒煙は発生しないという特性をもっている。また、CNG(圧縮天然ガス)と違い、すでにタクシー用の燃料としてポピュラーなものであり、供給施設などのインフラも整備されているため、実用度の面から見ても優れている。
搭載されるエンジンは、ディーゼルエンジンをベースに開発した新型エンジンで、最高出力は125PS。ベースとなったエンジンが133PSであることから考えても、出力性能は十分といえる。このエンジンを搭載するエルフは、ディーゼル車の1998年(平成10年)排出ガス規制値に対して、NOxを95%、黒煙を100%低減している。
価格は3トン積みの標準キャブで311万9000円、年間の販売目標は300台だ。