中古車の販売が上向いている。業界団体が12日に発表した8月の中古車登録実績は、前の年の同じ月にくらべ6.5%のプラスとなり2カ月ぶりに増加した。とくに3ナンバー普通乗用車は18%増の13万6000台と、8月としては調査を開始した1978年以来の過去最高台数となった。
普通乗用車が好調な理由は『エスティマ』や『オデッセイ』といったRV系車種で新車の売れ行きが好調だから。新車への買い替えが進んだ結果、年式が比較的新しい質の良い中古車が市場に出回っているためだ。
一方で、5ナンバー小型乗用車は新車への買い替えが進んでいないため、中古車市場は「タマ不足の状態が続いている」(業界関係者)といい、活気に乏しい状態。8月としては、過去3番目に低い水準だった。小型乗用車は『カローラ』や『シビック』といった大物のモデルチェンジで、中古市場のタマ不足も徐々に解消される見通しだ。