12日に運輸省へのリコール届け出が6件もあったのだが、これが早くも業界内で噂のタネとなっている。通常、リコール届け出は1日に2件程度が普通で多くても3、4件だ。それが今回は一気に6件もあったことから、三菱自動車工業のリコール、クレーム隠しの影響が出ていると早くもささやかれている。
その理由のひとつが、運輸省がリコールを先延ばしにしていたという説だ。三菱自動車のリコール隠しや警視庁への刑事告発といった業務におわれ、他社のリコールを先送りにしていたのでは、との疑問だ。運輸省では「リコール届け出があれば最優先で処理しており、先送りすことは無い」と断言する。
もうひとつが三菱自動車の事件を目の当たりにした他の自動車メーカーが、急いで自社のクレーム情報を処理してリコールを届け出しているというもので、この可能性は高い。極めて悪質と運輸省に指摘された三菱自動車だが、他社への教訓としては役立った?