突然の侵入者によってワン・ツー・フィニッシュが水の泡となったマクラーレンのロン・デニスがこの珍事についてコメントした。「われわれは、作戦に柔軟性を持たせているつもりなんだが、サーキットを歩き回る変人については準備が充分ではなかったようだ。彼はわれわれのレースを台なしにしただけでなく、彼自身の人生や、ドライバーの生命さえも危険にさらしたんだ」
一方、ミカ・サロ(ザウバー)がマシン走行中に見た突然の侵入者についてこうコメントしている。「最初セーフティーカーが導入されたとき、何が起きているのか全然わからなかった。あそこは午前中のウォームアップでニック・ハイドフェルト(プロスト)がエンジンカバーをなくした場所だ。そこに突然男が立っていた! 僕はスピードを緩めようとしたけど、横を通り過ぎたときには340km/hは出ていたと思うよ……」