警察庁は、新潟県警の警官が交通違反をもみ消した事件を受けて、違反データを管理するプログラムを改良して、不正を警察庁が監視するシステムに変更した。
新潟県警の事件では、コンピューターシステムの交通違反情報の訂正を装い、警察庁のホストコンピューターにアクセスし、違反データを抹消していた。新しいシステムでは、抹消や訂正するデータを各警察本部が管理し、警察庁が内容をチェックするというものだ。
神奈川県警の覚醒剤事件のように、警察は警察庁を含めて組織的に情報を隠すのが習慣となっている。今回のシステムでも最終的にチェックする警察庁、県警本部が組織的に違反をもみ消すことだってできるわけで、特に相手が(警察官僚出身の)政治家の場合、大きな力を発揮しそうだ。