広告会社最大手の電通営業マンが、実際に放映してもいないテレビCMの代金を広告主に不正に請求していた事件で、被害を受けていた企業がスズキであることがわかった。
スズキは、電通と博報堂の2社との間で広告宣伝の契約をしているが、電通はもっぱら小型車の宣伝をまかされていたという。
この営業マンは、NECの元会長である関本忠弘氏の実の息子でもあり、元アナウンサー、寺田理恵子の夫でもある有名人。本人は「営業成績を上げたかった…」という釈明をしているらしい。
スズキの小型車のCMは、このところの売れ行き不調を反映してか、確かに軽自動車にくらべて本数はかなり少なめ。
これに対し、売れ行きが好調な軽自動車の広告は博報堂の担当だというから、電通はライバルに仕事をとられっぱなしの状況だったようだ。