ヤナセは、サーブ『9-5』、『9-5エアロ』、『9-3』、『9-3ヴィゲン』のエンジンに不具合があったとして、運輸大臣に対してリコールを届け出た。対象となるのは1998年7月14日から1999年10月10日までに輸入した2333台。
対象のクルマは、
(1)原動機のブローバイガス還元装置においてPCVバルブの材質が不適切なため、そのままの状態で使用を続けると当該バブルが作動しなくなり、ブローバイガス還元装置が機能しなくなるなどのおそれがある。
(2)ターボチャージャの冷却水配管継手に不適切なものがあるため、そのままの状態で使用を続けるとタービンシャフトの冷却が不足し、最悪の場合オイルシールが不足し、さらにオイルシールが破損して潤滑油が排気管に流出するおそれがある。
(3)過給器の圧力を制御するソレノイドのバキュームホースの材質が不適切なため、そのままの状態で使用を続けると当該ホースに熱劣化による亀裂が生じて負圧が漏れ、空燃費のバランスがくずれる。最悪の場合は、原動機の燃焼状態が不安定となり、有害な排出ガスが増加する。
発見は(1)、(2)がスウェーデン国内の市場クレーム。(3)がサーブ社の社内テストによる。