●販売台数から分析
1〜5月の登録累計は、ヴィッツが登録車トップの7万60台で前年同期比15.3%増。デミオは9位で3万6082台、同12.4%減と明暗を分けている。ヴィッツが発売後1年半が経過しただけのニューモデルなのに対して、デミオはこの8月でまる4年が経過する古いモデルだから、これが売れ行きを左右する大きな要因といえる。ただヴィッツもこの3月からマイナスに転じており、年間では8%程度の減少となる可能性が強い。
●値引き最新情報&テクニック
値引きはデミオが25万円前後と拡大傾向にあるのに対してヴィッツは5万円近辺のワンプライス販売を堅持している。デミオは最近「ブリーザ」というエアロバージョンの特別仕様車を設定しており、こちらだと20万円以下ときつくなる。ヴィッツは販売が頭打ちになっていることから、今後は好条件になり10万円引きの大台突破は秒読み状況だ。値引き交渉にあたってはお互いの競合を中心にマーチ、キューブ、ロゴ、ストーリア、スイフトなどライバル車と丹念に競り合わせながらじっくりと粘るのにつきる。そして交渉の進展に合わせ徐々に車種を絞り、最終的には両モデルの対決に持ち込んで決着をつけるのがベスト作戦といえる。
ヴィッツは今後は着実に販売が頭打ちになり、値引きも拡大して行くはずだから、あまりあせらず「別に急いでいるわけではないから、こちらが満足する条件が出たら買う」といったスタンスで交渉に臨むのがよい。デミオはマツダ店、アンフィニイ店、オートザム店の併売だから出来るだけ多く回り買い得車を捜す。
●納車時期&リセールバリュー
ライバル車の比較ではヴィッツはデミオに比べて荷室が狭くカサ物が入れにくいのが欠点、デミオはヴィッツに比べモデルが古い分リセールバリューが弱いという弱点がある。納期はどちらも2〜3週間程度で大きな差はない。ヴィッツは年初までは1カ月待ちとかなり待たされる期間が続いていたが、春先からは受注ペースがダウンし、スピーディとなっている。