【トリノショー速報 Vol. 37】ランチァ『ディアロゴス』は打ち上げ花火だったのか

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2年前のトリノ・モーターショーで大型セダンのコンセプトカー『ディアロゴス』を展示し、ランチァは復活を宣言した。ディアロゴスはその「宣言」を信じ、ランチァに期待したくなるだけのデザイン・クオリティをもっていた。そして続いて発表された量産ミドルサイズセダン/ワゴン『リブラ』は好評をもって市場に迎えられた。

ところが今回のトリノ・モーターショーにランチァはそのリブラと、『カッパ』セダン/ワゴン、『Z(ゼータ)』を並べただけで(これで全ラインナップだが)、フィアット同様におとなしかった。次のトリノ・モーターショーまでにはカッパ、Z、『Y(イプシロン)』のモデルチェンジが予想されるから、それらに期待感をつなげるプレゼンテーションがあっても良かった。

2年に1度コンセプトカーを作ることは大変だとはわかるが、例えばローマ法王専用車として1台だけが実走モデルになったディアロゴスを飾るという手もあったはずだ。ショーカーがショー限りに終わらず、現実とつながるコンセプトもったクルマである実例なのだから。

《高木啓》

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