アメリカで勝負させてもらえなかった『サムライ』---チャンスを!

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アメリカでスズキが、商品情報誌の『Consumer Reports』を訴えていた件で、連邦裁判所はスズキの訴えを棄却した。いわゆる“門前払い”である。

1988年の『Consumer Reports』誌はスズキ『サムライ』(日本名ジムニーの輸出仕様)に転倒の危険があると報道し、スズキがこれに異議を唱えていたもの。裁判所は、スズキの訴えには裁判で争うために、『ConsumerReports』誌がサムライの評判を下げるために悪意のある報道をしたとの充分な材料がない、としている。

『Consumer Reports』誌を出版するコンシュ−マ−・ユニオン社社長ローダ・カーパトキンは「スズキの訴訟は、メディアが商品を批評する権利に対するメ−カ−側からの攻撃である」と述べる一方、スズキの代理人のジョージ・ボールは「我々の主張を陪審員に聞いてもらう権利を奪われた。スズキは法廷での発言機会がほしい」と語っている。

『Consumer Reports』誌はいすゞとの間でも『トルーパー』について同様のケ−スで争っており、こちらは裁判がすでに結審し、双方が勝利宣言をしている。

《高木啓》

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