【これが『Opa』だ! Vol. 6】前席はスポットライト、後席は大人のくつろぎ

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『オーパ』のドライバーズシートに座り、まず目に付くのが、そそりたつようなコラムシフトレバー。MT仕様のない昨今のクルマでは、シフトレバーは行き場に困っているようだ。だが、コラム化の恩恵は、パーキングブレーキをフット式にすることで、ナビゲーターシートへのウォークスルーも無理なくできるようになっている。

前にせりだしたピラーから生まれる前面の広大なスペースは、圧倒的な開放感をもたらす。ただし、外観ではブラックアウトされ、すっきりしていた三角窓のフレームは、室内ではややボリューム感がある。

センターメーターとともに、インストルメントの操作スイッチ系は、センタークラスターに集中。これも近年のトヨタお得意の手法だ。

インテリデザインでとくに新しい試みは、フロントシートは明るいグレイ、リアはブラックというツートン配色である。デザインを担当したテクノアートリサーチ(トヨタ系列のデザイン開発会社)の丸谷勝巳氏によれば、これは「初期デザインから決まっていた」ものだそうだ。

「もうインスピレーションで、コレしかない!と。理由は後からつけました(笑)。ふたりで乗ることを考えると、フロントはスポットライトを当たっているような明るさがほしかった。逆にリアシートは、安息というか、ゆったりとくつろげるような大人っぽいデザインを心がけました」

天気のいい日に、リビングルームのソファーから明るい外をながめているようなリラックスした気分をイメージしたとも。着座ポイントをやや高くしていることもあり、乗り降りしやすく、視界も妨げられない。ヘッドクリアランスに窮屈さも感じない。意外や、オーパはリアシートが快適なクルマでもある。

《高木啓》

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