事故で亡くなる子供は4歳を境に増加する

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アメリカでは現在4歳以下の子どもに対するチャイルドシートの装着が義務付けられているが、これだけでは十分ではないとして、より大きな子どもにブースターシートの装着を義務付ける法案づくりが検討されている。すでにワシントン州ではブースターシート装着を義務づける法案づくりが始まっており、今後こうした動きは全米に広まりそう。

現在の法律では4歳を過ぎた子どもはチャイルドシート着用の義務がない。両親の判断にまかされるわけだが、この年令の子どもはまだ普通のシートベルトでは体を支えきれない。結果、事故で亡くなる子供は4歳を境に増加する、と言われている。「政府が率先して安全基準を親に示すべき」という議論はこうした状況の中で生まれた。

NHTSA(ハイウェイ交通安全局)の調査によると、4歳から9歳の間で、ブースターシートなどできちんとプロテクトされた状態でクルマに乗っている子どもはわずか20%。現在国会では、チャイルドシート装着義務のように厳しい罰則付きではないが、6歳以下で体重が27kg未満の子どもに対するブースターシート装着を推奨する法案を検討中。

ただし、現在でも警察はシートベルトを着用していない子どもを乗せたクルマを停車させ、違反キップを切る権利を持っているが、ブースターシート装着に対しても同様の権限を与えるかどうかは議論の分かれるところで、基準づくりにはもう少し時間がかかりそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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