先週末の米国株式の堅調、円高の一服を好感し、全体相場は反発。輸出関連株に買いが入り、自動車株は全面高となった。日産ディーゼル工業が反発。好業績見通しに対して割安感が強いことから人気化し、24日に付けた年初来高値を更新した。
22日に急落したとあって、値ごろ感からの買いが入り全体相場は反発。円相場の動向に対する警戒感は強いが、自動車株は総じて堅調な動きとなった。
第38回東京モーターショーに出展された日産ディーゼル『スペースアロー』は尿素SCRシステム「FLENDS」を搭載し、平成17年(新長期)排出ガス規制に適合予定の都市間高速バス。オートマチックトランスミッションを搭載するとともに、リターダを標準装備することで、安全性を高めた。
日産ディーゼル工業は、大型トラックの単車系をフルモデルチェンジして、『Quon』に(クオン)車名を変更して19日から発売する。
利益確定の売りに押され、全体相場は3日ぶりに反落。自動車株は全面安となった。日産ディーゼル工業は今期業績予想を上方修正したが、株価は織り込み済み。9円安の474円と反落した。
日産ディーゼル工業の仲村巌社長は16日の中間決算発表の席上、財務体質強化の一環として年内にも国内普通社債を発行する計画を明らかにした。普通社債の発行は初めてで、規模は100億円から200億円を想定している。
日産ディーゼル工業の仲村巌社長は16日、世界初の尿素SCRシステムを搭載した大型トラック『Quon』(クオン)の今年度の販売計画を750台としていることを明らかにした。同モデルは今月中に発売予定。
日産ディーゼル工業は16日、9月中間決算と2005年3月期の連結業績予想を発表した。通期予想は国内トラック販売が減少するものの、海外や日産自動車向けが増加、連結純利益は期首予想より90億円多い265億円に修正した。
日産ディーゼル工業が発表した2004年9月中間期の連結決算は売上高が前年同期比0.3%増の2267億円、営業利益が同68.9%増の192億円となり、増収増益となった。
日産ディーゼルは、中国華東地区で、大型トラック・バス用のアクスル(車軸)を生産するための工場をプレス工業と合弁で設立すると発表した。2007年からの生産開始を目指す。
日産ディーゼル工業は、大型トラックのハブに強度不足による不具合が見付かったとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
トラック業界が発表した10月の普通トラックの販売台数は、前年同期比28.4%減の5175台で、大幅に落ち込んだ。前年のディーゼル排出ガス規制強化による特需の反動が現れたかっこうだ。
日産ディーゼルは出展を環境対応に絞り、6台を出展している。プレスデーの2日には、新大型トラック『Quon』(クオン)シリーズの新車発表が行われるなど盛況だった。
トラック4社は、2005年10月に迫ったディーゼル車の「新長期排ガス規制」への対応技術を今回のショーで提示している。日産ディーゼル工業と三菱ふそうトラック・バスが尿素SCRシステムの採用を行うが、残る2社は既存技術の改良などで対応。
日産ディーゼル工業は、尿素SCRシステムを搭載したディーゼル車の新長期排ガス規制に対応した大型トラックを『Quon』と命名、参考出品の目玉とした。