 
 インクリメントPが、2022年1月20日にジオテクノロジーズに社名を変更する。
 
 自動車業界においては、ソフトウェアファーストやSDV(Software Defined Vehicle)という言葉から「ソフトウェア」(=コンピュータプログラム)やその開発手法に注目が集まるが、サービス視点でSDVを見たときに重要なのはむしろ「データ」だ。
 
 いまやグレードを問わず標準装備が当たり前となった「ADAS(高度安全運転支援システム)」の先陣を切ったのはSUBARU(スバル)の「アイサイト」だろう。独創的なステレオカメラと自動ブレーキアシストによる「ぶつからない車」は、実際の衝突事故軽減効果が認められ、瞬く間に業界に広がった。
 
 MaaS(Mobilty as a Service)を一言で言い表すなら「移動に関する機能や価値を、テクノロジーによって拡張・強化すること」。ここで重要なのは、拡張・強化された移動がサービスとして現実世界に再現されなければならないことだ。
 
 ジオテクノロジーズの前身は、パイオニアの子会社インクリメントP(IPC)だ。約1年前の2021年6月にパイオニアの資本を離れ独立した。IPC時代を含めるとジオテクノロジーズは第二創業期の只中だといえる。
 
 2017年に両社は戦略的パートナーとして提携し、「OneMap Alliance」を結成。
 
 「MapFan(マップファン)」をはじめカーナビゲーション向けの地図データやソフト開発、高精度地図サービスを手がけるインクリメントPが、2022年1月20日より「ジオテクノロジーズ」という新たな社名に生まれ変わる。
 
    パイオニアと地図会社のHEREは2017年9月19日、資本提携に合意し、同日都内において記者会見を開いた。あわせて、テレマティクス保険に関する新たな業務提携も発表された。
 
    パイオニアは6月26日、子会社であるインクリメントPがオランダの地図および位置情報サービス提供会社 HEREと、自動運転に向けたグローバルな高精度地図ソリューション実現を目的とした基本契約を締結したと発表した。
 
    インクリメントPは6月21日、地図検索サイト「MapFan」をバージョンアップし、ETC割引に対応した料金表示を開始した。
 
    産業革新機構、三菱電機など主要株主7社は6月13日、高精度3次元地図データの研究・開発・実証を行うダイナミックマップ基盤企画(DMP)の第三者割当増資を引き受け、総額37億円を出資することを決定した。
 
    インクリメントPは、iOS/Android向けカーナビアプリ「MapFan」を物流システムと連携できる法人向けサービスを5月25日より提供開始した。
 
    インクリメントPは、地図検索サイト「MapFan」をバージョンアップし、複数の経由地を効率的に巡るルートを検索できる「巡回ルート検索」機能を追加した。
 
    インクリメントPと富士通交通・道路データサービスは、2016年12月にタイで実施した舗装劣化状況把握技術の実証実験について、同国でも運用可能であることがわかったと発表した。
 
    パイオニアとオランダHERE社は2月8日、グローバルな地図ソリューションと次世代位置情報サービスにおいて戦略的な提携を進めていくことに合意したと発表した。
 
    インクリメントPは、北米市場に参入すると発表した。
 
    インクリメントPと富士通交通・道路データサービスは11月28日、両社の地図情報技術と舗装診断技術を組み合わせた「舗装劣化状況把握技術の実証実験」をタイで開始すると発表した。