【ツーリズムEXPO 2017】API/SDKでBtoBビジネスを展開するインクリメントP…インバウンド

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「インバウンドビジネス総合展」に出展したインクリメントピー
  • 「インバウンドビジネス総合展」に出展したインクリメントピー
  • 13言語にいち早く対応した地図APIを公開
  • ワンタッチで地図の言語表示が切り替えられる
  • 東南アジアの主要都市で整備を進めている家形図を含めた詳細地図
  • 新宿西口広場で設置済みの観光ガイドボードと同タイプのものを出展
  • 「るるぶDATA」の多言語観光ガイドに体操した例

『ツーリズムEXPOジャパン2017』が21日のプレスデーを皮切りに、東京ビッグサイトでスタートした。今年は全国47都道府県、世界130以上の国・地域から1300以上の企業が出展する見通しで、訪日観光ビジネスを支援する企業が出展する「インバウンドビジネス総合展」も始まった。

このイベントは、ツーリズムEXPOジャパン2017内のフェアinフェアとして初めて開催される。訪日観光ビジネスを支援するマーケティング、多言語・ICTソリューション、映像・ウェブコンテンツ制作会社などの企業や団体が、BtoBの取引を目的に65社が出展する。

その中で、観光に特化したデジタル資産管理サービスの普及を目的に出展していたインクリメントPを追った。

インクリメントPが出展した中で最大の目玉は、「13言語対応 地図API」の提供だ。訪日外国人客数が今年は3000万人にも迫ろうとしている中、多言語対応地図の整備は欠かせない。同社では他社に先駆けて13言語:英語/中国語(簡体字/繁体字)/韓国語/タイ語/インドネシア語/ドイツ語/フランス語/イタリア語/スペイン語/ポルトガル語/ロシア語/ベトナム語に対応したAPIを公開。地図上に表示されている地名やランドマーク名を、ワンタッチで切り替えることができる。これにより、カーナビゲーションではもちろん、街角に置かれるデジタルサイネージなどへの展開でもメリットを打ち出せる。

デジタルサイネージの具体例としては、東京都の依頼で新宿西口広場に設置した、タッチパネル機能に対応した電子観光ガイドボードを展示。検索できるのは公共機関やホテルなどが主となっているが、地図上には様々なレストランやコンビニなどのアイコンを表示。地図を指先で回転させることも可能で、自分が向いている方向に合わせて地図を見ることができる。現在運用しているのは日本語以外に、英語/簡体中文/繁体中文/韓国語。データもローカルで運用する。説明担当者は、「今後は訪日外国人の増加と共に需要増は確実。オンラインでの利用や多言語に対応した受注も獲得していきたい」と将来への期待を寄せた。

インクリメントPの期待は海外にも広がる。同社は先日、パイオニアと共に世界トップの地図ベンダー「HERE(ヒア)」との資本提携を結んだことを発表したが、同社としては主として東南アジアでの地図データの整備を手掛け、そのエリアでの主導権を握りたい考え。既にタイやインドネシアなどの主要都市では、衛星写真を元に日本のカーナビで使われているような、詳細な家形図付きの地図データベースを整備済み。このデータをカーナビ用地図データに組み込むことで、東南アジアでは実現できていなかった詳細なルートガイドが可能になるという。

ツーリズムEXPOジャパン2017の一般公開は23~24日。インバウンドビジネス総合展は23日まで開催されている。

《会田肇》

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