骨太感を強調していた先代モデルから大きくイメージが変貌した新型ダイハツ『ミラ』(06年12月18日発表)。塊感のあるシルエット、動きのあるキャラクターラインと彫刻的なレリーフが目を引く。
10・15モード燃費27km/リットルという、ハイブリッド車を除くガソリン乗用車ナンバーワンの燃費性能を看板としているダイハツの新型『ミラ』。
新型ダイハツ『ミラ』、『ミラカスタム』(18日発表)には、ディーラーオプションで100以上のアクセサリーパーツが用意されている。
新型ダイハツ『ミラ』『ミラカスタム』には全車でメーカーオプションでETCユニットが用意されている。
強度確保のため、新型『ミラ』には高張力鋼板が広範囲に使用されている。フロントメンバー、サイドメンバーなど衝突安全に関わりの深い部分には440MPa級、Bピラーおよびバンパー裏板部には990MPa級の超高張力鋼板を採用。
初代『ミラ』誕生から26年。ミラはDNAである「小粋なスタイル&スペースユーティリティ」をコンセプトに、時代に合わせて進化してきた。
ダイハツではすでに『ムーヴ』や『タント』で内外装を標準型とは変えた「カスタム」を出した実績があり、新型からは『ミラ』にもカスタムがラインアップされた。他車のカスタム同様、ヘッドライトやフロントグリルなどのデザインが異なり、カタログも別となる。
ダイハツ工業は22日、『ソニカ』、『ムーヴ』、『ミラ』の3車種の過給器付きエンジンに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
新型ダイハツ『ミラ』『ミラカスタム』に用意されるナビゲーションは、メーカーオプション1機種(ミラカスタムで選択可)、ディーラーオプション8機種となっている。
新型『ミラ』では、10・15モード燃費で27.0km/リットルを実現したグレード「X Limited“SMART DRIVE Package”」がある。このガソリン車トップクラスの燃費を実現するクルマの販売比率は全体6000台のわずか1%未満の月販50台なのだという。
ダイハツ工業は18日、東京・台場のホテル日航東京で新型軽乗用車『ミラ』の発表会を行い、箕浦輝幸社長は「経済性、実用性といったスモールカーの価値と質感、機能性などクォリティの面でさらなる進化を目指したクルマ」と強調した。
現在、軽自動車の販売ランキングでは、トールワゴンタイプのクルマが上位に並ぶ。その一方で販売上位に食い込むことのない通常ボディの軽自動車は、ダイハツはすでに『エッセ』、『ソニカ』、『ミラ』があり3車種となる。
ダイハツ工業は、軽自動車の新型『ミラ』のCVT(無段変速機)の販売比率が約3分の1を占めるとの見通しを明らかにした。
ダイハツ工業の神尾克幸副社長は、2006年のダイハツの軽自動車販売台数について「1000台プラスでもいいから60万台の大台に乗せたい」との希望を話した。
ダイハツ工業の箕浦輝幸社長は18日の新型『ミラ』発表の記者会見で、2007年の軽自動車市場について「200万台弱くらいと見ている」と述べ、引き続き軽需要が高いレベルとなる見通しを示した。