【清水和夫のサステナブル・リポート】ダイハツ 新パワートレーン その1… 「小は大を兼ねる」というパラダイムの変革

日本国内では小型車から軽自動車に人気がシフトし、世界の先進都市では大きなメルセデスよりも2人乗りのスマートに富裕層が乗る時代。テールパイプから必要以上の排気ガスを出さない気持ちよさ。

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日本国内では小型車から軽自動車に人気がシフトし、世界の先進都市では大きなメルセデスよりも2人乗りのスマートに富裕層が乗る時代。テールパイプから必要以上の排気ガスを出さない気持ちよさ。まるで、タバコ条例によって喫煙マナーがアップした都内の街角にいるようなスガスガしさである。CO2削減に悲壮感を漂わせるのではなく、「エコロジーと楽しさ」というコンセプトこそが現代の自動車社会の空気感ではないだろうか。

しかし現状であるが、日本のクルマ社会は脳死状態が続いている。ややもすると自動車だけがシロモノ家電化してしまいそうな勢いだ。もはや安さだけでの価値感だけでは、これからの社会で受け入れられることは難しいだろう。しかも、石油を自由に安く使える時代はもうこない。地球温暖化とエネルギー問題は自動車ユーザーだけではなくライフスタイルにも大きな影響を与えている。

ガソリン価格が1リッター200円を掲げるのは、もう不可避だろう。しかし世界をみれば日本はまだ安いほうかもしれない。つまりあまり悲観的にならず、ピンチをチャンスに代える発想が必要だ。オイルショックがあったからこそ、日本の自動車メーカーは強くなった。排出ガス規制が厳しかったから、日本車は他の国にさきがけてクリーンな排出ガス性能を手に入れた。幾度となく訪れたピンチを乗り越えた日本メーカーは土俵際で粘る。

これからの自動車は「大は小を兼ねる」という従来の物差しではなく「小は大を兼ねる」という新しい価値観を受け入れるべきなのだ。ただ安い、小さいだけではなく、どんな価値を提供してくれるのだろうか。

今回は、軽自動車を中心としたスモールカーに特化したクルマ作りが特徴の、ダイハツの新世代パワートレーン戦略からサステナブル・モビリティについて迫っていきたいと思う。
《清水和夫》

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