フルサイズピックアップ市場において異端児というか暴れん坊という存在がダッジ『ラム』だ。ダッジはデトロイト・オートショーで、もっとも大胆で、もっともワルで、もっとも速いフルサイズピックアップのコンセプト、『ラムSRT-10』を発表した。
「大胆なデザイン、多彩な使い勝手、手頃な価格」というのがダッジ『M80』コンセプトだ。ジャストサイズ、サーフィンからゲレンデまで、そして仕事の相棒……、“ミレニアル”世代の要求を満たすコンパクト(3.7リットルV6/210bhpエンジン)・トラックだ。
0-100km/h加速が約6.0秒、最高速度225km/h以上、6MT、後輪駆動、2.4リットルエンジン、というのがダッジ『レザー』コンセプトのスペックだ。60年代のユーロピアンスポーツのようなデザインは社内デザイン部の作品。
西海岸では小型セダンをカリカリにチューンしたストリートレーサーが流行しており、映画『ワイルドスピード』にもなったほど。ダッジでは『ネオン』をベースに『ネオンSRT』というホットコンセプトを2000年に発表していたが、ついに03年型として量産する。
クライスラーのダッジ部門では、現在のダッジ『バイパー』オーナーに対し、来年秋にデビュー予定の新型『バイパーSRT10コンバーチブル』の内示会を行う。もし現在バイパーを所有している人々が来年1月10日までにオーダーをすれば、発売開始から待たされることなく最初の出荷でクルマが届けられることになる。
現在急速にパーツの共有が進められているダイムラーとクライスラー。今度はメルセデスベンツの商用車をアメリカ国内で生産する計画が急ピッチで進められている。しかも完成したバンはダッジ・ブランドで販売されるという。
アメリカの2001年型自動車の販売総数が発表され、ライトトラック、乗用車をすべて含めたベストセラーカーはフォード『Fシリーズ』となった。車名別で1位となったこのピックアップは、乗用車1位の2倍以上売れている。