ゴッツイ顔の2台。セダンのクライスラー『300C』と、ステーションワゴンのダッジ『マグナム』の量産車がついにデトロイトオートショー/デトロイトモーターショーで登場した。
まるで手品のように、一瞬にしてシートが消えてしまったクライスラー『タウン&カントリー』! フルフラットというより「室内に何もなくなってしまう」というほどのすごいアイディア。
ダイムラークライスラーは、2003年の全世界での乗用車販売台数が前年比3.9%減の382万2000台になったと発表した。メルセデスベンツ、クライスラー、ダッジなどの販売が苦戦した。2004年はメルセデスグループから6車種、クライスラーグループから9車種のニューモデルを投入、販売を巻き返す。
ダイナミックな独創性をコンセプトに誕生した、ダッジ『スリングショット』。アメリカの若者、ジェネレーションYを強く意識した2シータースポーツカーだ。
ダッジ『スリングショット』は、電動/内燃ハイブリッドに対抗できる低燃費コンセプトカー。3シリンダーエンジンで95hpと非力ではあるが、燃費は45マイル/ガロン=19.0km/リットルを達成。
かつて圧倒的優位を誇っていたミニバン王者の座を奪回するために、クライスラーは新世代の『タウン・アンド・カントリー』、ダッジ『キャラバン』の2つの05年モデルミニバンをデトロイトで発表する。
「スピードショップ」対応製品を企画開発するのは、クライスラー社内のPVO(パフォーマンス・ビークル・オペレーション)部門。
クライスラーは、売れ行きの悪い『パシフィカ』を値下げしたが、販売を始めてから値下げ、という事態を避けるためなのか、2004年モデルのダッジ『デュランゴ』の価格を2003年モデルのものより1000ドル安い2万5920ドルに設定。これはおよそ4500ドルにのぼるインセンティブ前の価格だ。
今年のデトロイトオートショーで注目を集めたダッジのコンセプトカー、4輪バイク(?)の『トマホーク』。ついに限定10台での生産が決定された。
コボホールで絶対見のがせない、そして実際にもっとも注目を集めていたのがダッジのスタンドだ。レーストラックを模したディスプレイにモータースポーツ車両を並べたのは気がきいている。まるでレースの一シーンを静止させたようだが、そのバンクを打ち砕き巨大なRAMトラックがさらに見る者の印象を強くする。
スポーツワゴン、クロスツアラー、それともカテゴリー不明? の『マグナムSRT-8』は、LAオートショーでもっとも注目を浴びたクルマの1台。メルセデスベンツからの部品を多用しているものの、伝統的なヨーロピアンワゴンとは一線を画した個性的なデザインだ。
ダッジ『バイパー』のエンジンでバイクを作るとどうなるか。その答えが『トマホーク』だ。アルミ製8300cc、V10エンジンを搭載しパワーも500馬力のコンセプト“バイク”。近々100台限定で発売を計画中で、値段はおおよそ10万から15万ドルになる模様。
多目的車のコンセプトカー、ダッジ『マグナム』は、ステーションワゴン系のクロスオーバー。このクルマには当初「クロスロード」という名前も考えられたが、ハマー『H2』のフロントグリルを巡る裁判で因縁のあるクライスラー『クロスオーバー』と似ていることから、「マグナム」となった。
トラックでは、ハイパフォーマンスのダッジ『ラム』が2台登場。ベル/ダッジ『ラム2500』はHEMIチューンで、スーパーチャージャー付き。インテリアにはアルミ製のトリムが。もう1台のパフォーマンスウエスト/ダッジ『ラム3500』は、なんと370HP 、インテリアはステンレススチールのトリム。
クライスラーグループでは2003年をメドにガソリン/電気ハイブリッドのダッジ『デュランゴ』を販売する計画だったが、この計画そのものが廃棄されることになった。