インターネット販売のオートバイテルジャパンは、5月の新車見積りランキングを発表した。それによると、ホンダの新型高級ミニバンの『エリシオン』がトップとなった。
13日発表・発売の新型8人乗りミニバン、ホンダ『エリシオン』は、都合11仕様で製品レインジが構成される。ボディは5ドア1ボックス、エンジンは2機種、駆動レイアウトはFFまたは4WD、トランスミッションは5ATのみ、グレードは4タイプ。
『エリシオン』の販売に合わせ、純正アクセサリーを手掛けるホンダアクセスでは、同社が「Gathers」(ギャザズ)ブランドとして販売するディーラーオプションの純正カーナビ7機種を同時に発表している。
一目見ただけで「これ、かなりお金が掛かっていそうだな」と思ってしまう『エリシオン』のインパネ。高輝度の白色LEDを用いた自発光式のメーターだが、中央部でふわっと灯る青い光がひとつのアクセントとなっている。
『エリシオン』の2.4リッターモデルにはオデッセイと同じ直4エンジンが採用されている。オデッセイの場合、FF仕様にはCVTが組み合わされているが、『エリシオン』はFF仕様でも車両重量が1790kgあるので、オデッセイの4WDモデルと同様の5速ATを設定した。
昨年の東京モーターショーには『エリシオン』のコンセプトモデルとなった『ASM』というクルマが参考出品されていた。その『ASM』がハイブリッドミニバンというスペックであったため、『エリシオン』にもハイブリッドが搭載されると思われてきたが、実際にはお蔵入りになってしまった。
全幅や全長はライバルとなるトヨタ『アルファード』や日産『エルグランド』に近い数値でありながら、全高だけは13cmも低い1790mm。これは『オデッセイ』から採用された、低床プラットフォームの恩恵もあるが、そこには開発者のこだわりも隠されていたようだ。
ホンダは、13日に発売した新型の高級ミニバン『エリシオン』の累計ユーザー受注台数が、発売から約2週間で月販計画の1.6倍の6300台になったと発表した。
ホンダ『エリシオン』では、純正のハードディスク(HDD)ナビに組み合わされる8インチモニターを、インパネのメーター類と同一ライン上に配置している。ドライバーにとって、ほんの少し左側に視線を振るだけでモニターを眺めることができる。
ホンダ『エリシオン』には、昨年秋に発売された『オデッセイ』と同じく、ハードディスク(HDD)タイプの純正カーナビゲーションが設定されている。もちろんインターナビ・プレミアムクラブの渋滞予測情報にも対応した最新型だ。
ホンダ『エリシオン』(13日発表)のインパネは、中央の液晶モニターのカバーと一体化した大きなメーターフードが目を引くものの、メーターを奥にレイアウトしたために威圧感のないことが特徴。
全高は低いながらも、低床パッケージによってライバルに遜色ない室内空間を実現したホンダ『エリシオン』(13日発表)。ドライバーが主役の『オデッセイ』とは異なり、乗員全員が平等に快適さを実感できるのが特徴だという。
「上質」をアピールしてホンダの最上級ミニバンとなる『エリシオン』。日産『エルグランド』とトヨタ『アルファード』がライバルになるのは間違いないが、そこはホンダの意地の見せ所。エリシオンは、外観も走りもライバル2車とは大きく異なるものなのだ。
すでにホンダには低全高の『オデッセイ』があるにもかかわらず『エリシオン』の全高も1790ミリと、ライバルたちより100ミリ以上低い。エクステリア・デザインをまとめた小万修二研究員によれば「女性ユーザーの声を意識して、1800ミリ以下にしたかった」とのこと。
ホンダ『エリシオン』のエクステリアデザインでちょっと気になったのが、リアハッチ上部にある赤いハチマキ状の樹脂パーツ。中央にはLEDのストップランプがあるのだが、なぜDピラーまで回り込んでいるのだろうか?