ホンダ『CR-Z』の特徴の一つは、ハイブリッドシステムと6速マニュアルトランスミッション(MT)を組み合わせたシパワートレーンシステムを搭載していることだ。
このクルマで、2WD車で10・15モード燃費15.2km/リットル、4WD車でも同15.0km/リットルを達成し、全車をエコカー減税&補助に適合させたというのは大変な努力だったと思う。
「ホンダ会心の一撃」という気分である。トヨタとハイブリッド攻勢でしのぎを削るホンダが、「スポーツカーで遅れをとりわけにはいくまい!」と鼻息荒く投入したのがこれ。
7年振りのフルチェンジというが、いい意味で変わらないのが『Eクラスステーションワゴン』の特徴だ。
1960年代生まれの初代をモチーフにしたデザインが最新スポーツクーペのどれよりスタイリッシュというのも微妙だけど、カッコいいものはいいんだからしょうがない。
先代の『フーガ』がカクカクしていて、男性受けする分、我々女子には色気がなさすぎて……だったフーガ。しかしモデルチェンジしてみたら、なんとも艶っぽいデザインで、あら素敵。うしろナナメからの姿なんて、ほんのりとした色香がなんともいい感じである。
僕がポルシェでいちばん好きな市販車は『928』である。いやポルシェのエンジニアも、あれが理想形と思っているはずだ。
先の年末年始のTVで、香取慎吾のあのCMは皆さんもタップリご覧になったはず。が、「寺田屋よりくつろげる……」のセリフは、決して誇大広告ではないのだった。
海外ではプレミアムなインフィニティブランドで販売されるためもあるだろうが、本物のアルミを使ったインテリアトリムは、表面の模様をウェーブさせながら健在だし、メーターは指針が赤から白になったことで、より落ち着きある空間になっている。
「そんなものはこのクルマにはいらないんです」。男性視線の価値観をふりかざす役員を前に女子チームが言い放ったとか。よく言った。
かつての人気車名、『RVR』が、現代的なコンパクトSUVに姿カタチを変え、新登場した。
Bセグメントのプレミアムコンパクトで、3ドアボディは色違いルーフ。「ミニのマネじゃん」という声が飛んできそうだ。
理屈抜きで乗って走らせて楽しい、久々のホンダらしいクルマだ、と思った。
マセラティ『クアトロポルテ』に影響を受けたと見るのは自分だけ? でもロングノーズ・スモールキャビンのプロポーションは、インフィニティ・ブランドのアイコンでもあるから納得しよう。
第一印象として感じたのは、ちゃんと「スポーツカーしてる」ということ。『インサイト』にスポーツカーっぽいデザインのボディを乗せて、少し大きなエンジンを積んだだけのクルマではまったくない。