米国ホンダは11月4日、SEMAショーに2009年モデルの『ビッグレッド』を出品した。同車は2輪車をベースに開発したオフロードバギーで、2008年9月にモデルチェンジしたばかりだ。
ホンダはビッグレッドをMUV(マルチ・パーパス・ヴィークル)と呼んでいる。もともとは農作業用の小型トラックとして誕生したが、米国では本来の用途以外に、オフロード走行を楽しむ顧客にも支持されている。
ビッグレッドは2輪車のメカニズムを基本にしている。ミッドシップに置かれるエンジンは675cc・OHVの1気筒4ストローク。ミッションは3速ATで、駆動方式は2WDと4WDの切り替えが可能だ。サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンを採用している。
ボディサイズは全長2913×全幅1626×全高1653mm、ホイールベースは1923mm。最低地上高は262mmと高めに取られた。車両重量は650kgと軽いが、545kgの牽引能力を持つ。外観はロールケージに屋根が付くだけのシンプルなデザインだ。
今回SEMAで公開されたのは、ビッグレッドの3色のボディカラーのうち、「カモフラージュ」と呼ばれるサファリ模様のカラーリング。シートもボディカラーに合わせてコーディネートされている。