軽自動車『eKワゴン』で好評だったこともあり、今回発売される『コルト』でも全10色(2003年3月までは9色)がラインナップされている。テーマカラーはクールシルバーだが、カラーリングを手掛けたデザイナーにはもっと思い入れの深い色があるようだ。
三菱『コルト』にはデザイナーの遊び心も内包されているという。それが車内に隠された“ワンモーションフォルム”を模したシボ(表面模様)だ。。「コルトらしい部分、コルトにしかない部分」として、ウォーム内装で3カ所、クール内装なら2カ所あるという。
三菱『コルト』は日本メーカーの世界戦略小型車としては最後発になる。遅れて出てきたヤツにはそれなりの期待がつきまとうのは世の常だが、コルトはその点を世の中にどうアピールしていくのか。「他社の小型車にない付加価値として“ちょっとだけ高級”をテーマにしています」とコルトの商品広報を担当する関野政之さん。
国内メーカーの世界戦略小型車としては最後発となった三菱『コルト』だが、ホンダ『フィット』やトヨタ『ヴィッツ』シリーズなど、ライバルを凌駕する性能に仕上げるまでの苦労は並大抵のものではなかったらしい。
「1」ならびの11月11日、三菱『コルト』が発表された。報道発表会、および発表記念パーティ会場となったのは東京千代田区のホテル・ニューオータニ。報道発表会は“立ち見”が出て押すな押すなの盛況、開演定刻には宴会場ホワイエ(前室)まで開放してしまった。
三菱復活の命を受けダイムラークライスラーから移籍した、乗用車デザイン本部長のオリビエ・ブーレイ氏。「『コルト』の復活だ。モダンでクリーンなコルトの哲学を新型に活かした」と語る。
ホンダは、タイ工場で生産する『シティ』を日本に輸入することにしているが、その車名を『フィット・アリア』に決定した。フィット・アリアは今月29日に発売する。
ホンダは11日、『アコード』と『アコードワゴン』に、専用の内外装色を採用した特別限定車『ビエラ』を設定し28日に発売する、と発表した。同日から12月22日までの期間限定で受注し、各200台ずつ販売する。
女性もターゲットに含める三菱『コルト』にとって、妥協することが絶対に許されなかった部分。その最たるものが車内の各所に設けられた収納スペースだ。運転席から手の届く範囲だけで8カ所(セパレートシートの場合は6カ所)も用意されている。
「ワンモーションフォルム」を掲げ、流れるような曲面でエクステリアを表現した三菱『コルト』だが、内装面での特長はどこなのだろうか。これについてデザインプロジェクトマネージャーの大塚弘明さんは「嫌味ではない高級感」と答える。