『F400カービング』のスタイリングはさておき、今回最も注目されるのはサスペンションである。これは1997年に初めてコンセプトカーに搭載されたアクティブ傾斜システムのアップグレードバージョンだ。コーナリングの際は外側車輪のキャンバー角度を最大20度も変えることが可能で、キャンバーが固定されているのに比べ、ハンドルを切ったときの安定度が30%もアップする。
VWのデザインを指揮するハルトムート・バルクス氏率いるチームが、D1のスタイリングを手掛けた。
見た目ずいぶん立派になった感のある新型『パサート』、もちろん中身も立派になった。従来の、1.8リットルターボ/3.0リットルV6のラインアップから、2.3リットルV5/3.0リットルV6、そして来年には4.0リットルW8が加わり、豪華なラインアップとなる。
新型『ステージア』の最大のウリは、ステーションワゴン最強の走行性能だろう。その動力の源となるのが、大幅な改良を受けたVQ型V6エンジンだ。
名前からも連想されるとおり、デザインモチーフには「和」のテイストが取り入れられている。円弧上でスライドするサイドウインドウは扇のカタチと機能が取り入れており、フロアには畳と竹をリバーシブルにした専用のフロアマットが敷かれている。
遊びのための「ギアボックス」から命名された『GBX』はSUVの方向性を探るコンセプトカー。デザインはカリフォルニアにあるアメリカデザインスタジオのスティーブ・ジェニスが担当し、同スタジオでモデル製作が進行中だという。
「GBX」のネーミングは「ギアボックス」から。ロゴには確かに歯車デザインがあしらってある。力強さを表現し、西部開拓時代の幌馬車や駅馬車を思い出させる六角形のフレームが大きな自己主張をしている。
『アテンザ』のデザイン開発目標も、ベンチマークは車両全体の開発目標と同じBMW『3シリーズ』とVW『パサート』。小泉巖チーフデザイナーは「3シリーズはスポーティだけど室内はタイトでせまい。広いパサートはスポーティでない」と説明する。