車名の最初に“R”が与えられたすべてのモデルは、水平対向(ボクサー)2気筒エンジンを搭載する。つまり『R1200C Montauk』の場合でいえば、排気量1200ccのボクサーとなるわけだ。
これまでボクサーエンジン一筋で勝負をしてきたBMWは1983年、大きな勝負に出る。重責を担ったのは『K100』&『K100RS』のニューモデルだ。
大きくてがっしりとした、いわゆるツーリングバイクとしての評価が高かったBMW。反面、その重厚な雰囲気が取っ付きにくさとなっていたことも事実。「このままではいけない」と本気で考えたBMWの答えが、この『スカーバー』だ。
BMWは4輪メーカーでありながら、80年以上も昔から2輪を作り続けている総合メーカーだ。日本でのBMWといえばクルマのイメージが先行しているものの、2輪愛好家の間では水平対向2気筒エンジンを搭載した、いわゆる「Rシリーズ」の人気は根強いものがある。