【スズキ バーグマン400 試乗】もはや絶滅危惧種!? 国産唯一の400cc「ビグスク」、その万能ぶりに驚いた…青木タカオ

スズキ バーグマン400 ABS
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これぞまさにビッグスクーター! 実車を前にして、まず目を引くのは原付2種スクーターとは一線を画す堂々としたボディだ。

【詳細画像】スズキ バーグマン400

スポーティさと上質さを兼ね備えたスタイリングに、センタートンネルやウインドスクリーン、バックレスト付きシートが、ゆとりあるクルージングを予感させる。

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普通二輪免許で乗れる399ccのラグジュアリースクーター、スズキ『バーグマン400 ABS』だ。

1998年に登場した『スカイウェイブ400』の系譜を受け継ぎ、時代に合わせて進化を重ねてきた。2027年モデルではE10ガソリンに対応し、環境性能を高めている。

◆リラックスした乗車姿勢

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センタートンネルがあるものの、乗り降りに不自由さは感じない。シート高は755mmで、足を下ろす部分を左右から大きく絞り込んだカットフロアボードのおかげで、足つき性も良好だ。

厚みのあるシートに腰を下ろすと、一般的なスポーツバイクとは異なる独特の感覚がある。背もたれに身体を預けるようにして、椅子に座る感覚に近いリラックスしたライディングポジションなのだ。

上体をやや前傾させてハンドルを握るオートバイに慣れていると、最初は少し戸惑うかもしれない。

◆400ccクラスならではのゆとりある走り

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さすがは400ccだ!! スロットルを軽くひねるだけで、最高出力29PS/6300rpm、最大トルク35Nm/4900rpmを発揮する水冷DOHC4バルブ単気筒エンジンが滑らかに反応し、車体をグイグイと前へ押し出す。

低中回転域から力強さが感じられ、街なかでの発進や加速も軽快。高速道路でのクルージングやタンデム走行にも十分対応し、長距離移動を快適にこなせる。

アクセル操作に対する反応は素直で、必要以上に回転を上げなくてもスムーズに速度を乗せていける。市街地のストップ&ゴーから、郊外の流れの速い道路まで、幅広いシーンで扱いやすさを実感できるのは400ccクラスならでは。

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足まわりは、フロントに15インチホイール、リヤにリンク式モノショックサスペンションを採用。大柄な車体をしっかりと支えながら、路面からの衝撃を吸収し、快適な乗り心地と安定した走行を両立している。

日常の移動はもちろん、高速道路を使ったツーリングにも対応。ワインディングでは、大柄な車体からは想像できない軽快な走りも楽しめる。

さらに、トラクションコントロールを標準装備しているのも心強い。濡れた路面など、後輪が滑りやすい状況では駆動力を制御し、安定した走行をサポート。電子制御がライダーの不安を和らげてくれる。

◆積載性と快適装備も充実

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コンフォート性を高める装備も充実している。シートには調整式バックレストを備え、前後位置を2段階(15mmまたは30mm)で調整可能。ライダーの体格や好みに合わせて、より快適な乗車姿勢が得られる。

シート下には42Lの大容量ラゲッジスペースを確保。ヘルメットやレインウエアなどを収納でき、日常の買い物から泊まりがけのツーリングまで幅広く対応する。

フロントには左右の収納ボックスも設けられ、右側には12V DCソケットを装備。スマートフォンなどの電源確保にも役立つ。

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さらに、イモビライザーやシャッター付きキーシリンダーなど、盗難抑止に配慮した装備も採用されている。

実用性と快適性を追求しながら、スタイリングにもスポーティさが息づく。左右二灯式のLEDヘッドランプやシャープなリアコンビネーションランプ、跳ね上がったマフラーが、流れるようなボディラインを引き立てている。

単なる移動手段にとどまらず、所有する満足感にも応えてくれる仕上がりだ。

◆環境性能をアップデート

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2027年モデルの注目ポイントは、エタノールを体積比で10%まで混合したE10ガソリンへの対応だ。

外観や装備に変更はなく、ボディカラーは「リフレクティブブルーメタリック」、「パールマットシャドーグリーン」、「マットブラックメタリックNo.2」の3色を継続。メーカー希望小売価格も98万100円に据え置かれた。

E10ガソリンへの対応は、バイオエタノールを混合した燃料への適合性を高めるもの。環境負荷の低減に向けた取り組みが世界的に進むなか、車両にも、こうした燃料の普及を見据えた対応が求められている。

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一方、日本国内ではE10ガソリンを給油できる場所が限られており、現時点では対応のメリットを実感しにくいのが実情だ。それでも、将来の燃料事情を見据えて対応を進めた点は評価したい。

そして、400ccクラスのラグジュアリースクーターという存在は、今となっては貴重だ。ゆとりあるエンジン、優れた積載性、快適な乗車姿勢、そしてスポーティな走り。通勤や街乗りはもちろん、高速道路を使ったロングツーリングまで、一台で幅広くこなせる懐の深さがある。

そのオールマイティぶりは、こうして久しぶりに乗ると改めて驚かされる。これなら大型バイクはもういらない。そんなふうに感じるベテランライダーがいても、不思議ではないぞ!!

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■5つ星評価
パワーソース:★★★
ハンドリング:★★★
扱いやすさ:★★★★
快適性:★★★★★
オススメ度:★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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