スズキの本格軽クロスカントリー車『ジムニー』に、2027年以降、大幅改良が実施される可能性が浮上した。伝統の丸型ヘッドライトと5スロットグリルを継承しながら、フロントマスクが刷新される可能性がある。
入手した情報によると、スズキは現行ジムニーの商品力をさらに高める改良を検討しているという。実現すれば、2025年11月4日に発売された通称「5型」に続く、「6型」に相当するモデルとなる。
◆現行ジムニーは6年以上が経過
現行ジムニーは、2018年7月に登場した4代目だ。ラダーフレーム構造や副変速機付きパートタイム4WD、前後3リンクリジッドアクスル式サスペンションなど、本格オフローダーとしての基本構造を継承。スクエアなボディに丸型ヘッドライトを組み合わせたデザインも人気を集めている。
これまで複数回の商品改良が実施されてきたが、外観の基本デザインは登場当初から大きく変わっていない。
スズキ ジムニー 現行直近の5型では、安全装備と運転支援機能が大幅に進化した。衝突被害軽減ブレーキには「デュアルセンサーブレーキサポートII」を採用し、車線逸脱抑制機能を標準装備。アダプティブクルーズコントロール(ACC)も採用した。
4速AT車には全車速追従機能付きACCを採用し、後方誤発進抑制機能も追加した。また、メーカーオプションの対応通信機を装着することで、「スズキコネクト」も利用できるようになった。いっぽう、外観は従来のスタイリングをほぼ踏襲している。
◆顔が刷新される! らしさと新鮮さの両立
次の6型で注目されるのが、フロントマスクの刷新だろう。今回の予想CGは、入手した情報をもとに6型の姿を描いたものだ。
予想CGの最大の特徴は、ジムニーの象徴である丸型ヘッドライトを継承しながら、内部にリング状のLEDデイタイムランニングライトを組み込んだこと。シンプルな丸目デザインに光の演出を加え、ジムニーらしさと新鮮な表情との両立を図った。
フロントグリルは伝統の5スロット形状を踏襲しつつ、それぞれの開口部を大型化。立体感を強調した造形によって、従来型よりも力強い印象に仕上げた。
フロントバンパーも形状を見直し、下部にはアンダーガードを思わせる加飾を配置。オフロード走行を意識したタフなデザインを強調している。
スズキ ジムニー 大幅改良の予想CG
◆パワートレインは継続、電動化は?
今回の改良では、現行型のラダーフレームや基本的なボディ構造を継承し、外観と装備を中心に商品力を高めることになるだろう。
パワートレインは、現行の658cc直列3気筒DOHCターボ「R06A」型エンジンの継続が有力とみられる。
現行モデルの最高出力は64ps、最大トルクは96Nm。トランスミッションは5速MTと4速ATを設定し、駆動方式には副変速機付きパートタイム4WDを採用する。WLTCモード燃費は5速MT車が16.6km/L、4速AT車が14.3km/Lだ。
6型でも最高出力64psを維持しつつ、エンジン制御の最適化などによって、実用域での扱いやすさや燃費性能を高めるはず。
いっぽう、電動化の見通しは不透明だ。マイルドハイブリッドの採用は燃費改善に有効だが、バッテリーやモーターの搭載による重量増加、コスト上昇などの課題もある。悪路走破性能や耐久性との両立も求められるため、6型では既存のガソリンエンジンを継続する可能性が高いとみられる。
◆価格設定も大切、200万円を切りたい
もうひとつの注目点が価格だ。2025年11月発売の5型では、税込価格が「XG」で191万8400円、「XL」で204万6000円、最上級の「XC」で216万400円となっている。2018年の現行型発売時、XGの5速MT車は145万8000円だった。現在は46万400円高く、上昇率は約31.6%となる。ただし、この比較には消費税率の変更も含まれる。
6型でフロントデザインの刷新やLED灯火類の変更、装備の追加が実施されれば、さらなる価格上昇も考えられる。スクープ班は6型の価格を、XGが200万円前後、XLが215万円前後、XCが225万~235万円程度と予想する。
ジムニーは、本格的な悪路走破性能を比較的手頃な価格で提供してきたモデルでもある。上級グレードのXCでは装備の充実を進めるいっぽう、エントリーグレードのXGは200万円を下回る価格も期待できる。
2027年には、現行型の登場から約9年を迎える。安全装備を大幅に強化した5型に続き、6型では外観にも大きな変化が訪れるのか。伝統の丸型ヘッドライトと5スロットグリルを守りながら、どのような新しい表情を取り入れるかに注目だ。









